皆さん、こんにちは。長崎県西海市にある障害者支援施設こざくら学園です。
「自分らしく、あたたかく、安心して過ごせる毎日を。」
こざくら学園では、利用者さま一人ひとりの歩みに寄り添いながら、できることを少しずつ増やしていけるような、あたたかな環境づくりを大切にしています。
この記事では、そんなこざくら学園での日常の一コマをご紹介しながら、私たちがどのように支援に取り組み、ご家族にどんな“安心”をお届けしているのかを丁寧にお伝えします。「どんな雰囲気なんだろう」「安心して任せられるかな」と不安を抱えるご家族や施設のご利用を検討されている皆さまにとって、こざくら学園のリアルな日常を知っていただける機会となれば幸いです。
笑顔とあいさつが飛び交う、距離の近い関係性のなかで、ひとつひとつの生活が丁寧に営まれている、こざくら学園の風景を、どうぞご覧ください。
こざくら学園とは?

こざくら学園は、長崎県西海市にある障害者支援施設です。自然豊かな環境のなかで、生活介護施設入所支援や共同生活援助といった福祉サービスを提供し、利用者の皆さまが安心して、自分らしく日々を過ごせるよう、スタッフ一同が心を込めて支援に取り組んでいます。
私たちが何より大切にしているのは、「一人ひとりの個性と暮らしを尊重すること」。設立以来、その理念を軸に、家庭的なあたたかさと地域に根ざした支援の両立を目指してきました。
こざくら学園には、年齢や障害の程度も異なるさまざまな方々が通っています。どんな方にも共通しているのは「その人らしさ」を尊重されることの大切さです。
たとえば、お話が得意な方には人と関わる場を、得意なこと、好きなこと、そして将来の希望や夢に寄り添いながら、それぞれの毎日がより充実したものになるようサポートを行っています。支援は施設の中にとどまりません。
地域行事への参加や、地域ボランティアとの交流なども積極的に行い、地域とのつながりを大切にしています。こざくら学園は、利用者の皆さまにとっての“生活の場”であると同時に、“地域社会との架け橋”でもありたいと願っているのです。
また、当施設には、長年にわたって障害福祉に携わってきた経験豊富なスタッフが多数在籍しています。ただ生活を支えるだけでなく、利用者さま一人ひとりの「意思」や「感情」にしっかりと耳を傾け、丁寧な声かけや関わり方を心がけています。何気ない日常の中でも、「この人はどんな気持ちでいるのだろう」「今日はどんな小さな変化があっただろう」と目を配りながら、信頼関係を築いていきます。
施設の中に一歩足を踏み入れると、そこには自然な笑顔と、明るく交わされるあいさつの声があふれています。利用者さま同士で「おはよう」「手伝うよ」と声をかけ合ったり、一緒に作業に取り組んだりと、あたたかいふれあいが日常のなかに息づいています。そんな姿を見て、「ここは支援施設というより、まるでひとつの大きな家のようだ」と感じる方も少なくありません。
こざくら学園では、支援という枠を超えて、人と人との“つながり”や“絆”を何よりも大切にしています。ただ過ごすのではなく、「ここに来てよかった」「今日も楽しかった」と心から感じられるような、そんな居場所づくりにこれからも真摯に取り組んでまいります。
障害者支援施設|こざくら学園の一日
たとえば午前中は、施設周辺の清掃に取り組みます。集中が難しい方には短時間の作業や創作系活動を案内し、無理なく続けられるよう支援しています。
午後は、レクリエーションや身体づくりの運動、歩行訓練など多彩なプログラムが揃っています。
また、活動は“作業”としての意味だけでなく、コミュニケーションや達成感、集中力の向上など、多くの側面から成長を促す機会でもあります。「自分の役割がある」「頼られている」という実感が、利用者様の自己肯定感や笑顔につながっていきます。さらに、活動中は職員がこまめに声をかけながら、ちょっとした疲れや不調にも気づけるよう配慮しています。
休憩のタイミングや水分補給も個別に調整するなど、安心して取り組めるような環境づくりを徹底しています。ひとりひとりの「その日の調子」に合わせて、無理なく、けれど確実に前へ進めるよう支援を行う。それが、こざくら学園の“日中活動”のあり方です。
こざくら学園の一日の流れ

利用者様一人ひとりが安心して、自分らしい毎日を過ごせるよう、スタッフが丁寧に寄り添いながら支援を行っています。日々の生活のなかには、笑顔やふれあい、そしてちょっとした成長の瞬間がたくさんあります。
ここでは、そんなこざくら学園での一日の流れをご紹介します。
初めての方にも、すでにご利用いただいているご家族の方にも、「こんなふうに過ごしているんだ」と、日常の温かさや安心感を感じていただければ幸いです。
6:30|起床・身支度・掃除・朝食

朝は静かな時間のなかで一日が始まります。職員の声かけとともにゆっくりと起床し、身だしなみを整えて朝の掃除を行います。
清掃はそれぞれの役割に合わせて取り組んでおり、「自分のことは自分でやる」という意識づくりにもつながっています。
その後は、栄養バランスの取れた朝食をしっかりと摂り、元気な一日のスタートを切ります。
7:30|歯磨き・軽体操・清掃活動

朝食後は歯磨きで口腔ケアを行い、軽体操で体をほぐします。
ラジオ体操やストレッチを取り入れ、無理のない範囲で体を動かすことによって、血行を促し、心身ともにリフレッシュ。
並行して、共用部の簡単な清掃活動にも取り組み、協力する気持ちや働く喜びも育まれます。
9:00|午前の活動開始(作業・生活訓練)

午前中は、作業班と生活班に分かれて活動します。
作業班では、軽作業(農作業・瓜漬け・植物を育てるなど)を中心に、集中力と達成感を育てる取り組みを。
生活班では、計算ドリル・絵・工作など手先を動かすような支援を行っています。
11:30~12:00|昼食準備・片付け・休憩

昼食の前には、パタカラ体操で嚥下機能を向上させ、誤嚥性肺炎など予防に努めています。昼食は、温かくてバランスの良い手作りの献立が中心です。
食後は、食器の片付けやテーブルの拭き掃除なども職員と協力して進め、生活の一部として自然に身に付けていきます。
昼食後は横になって休んだり、本を読んだりと、それぞれが自由にゆったりとした時間を過ごします。
13:30|午後の活動(クラブ活動・創作・軽運動)

午後は、より自由度の高い活動の時間です。
音楽クラブ、手芸クラブ、絵画や書道といった創作活動、または簡単な体操や散歩などの軽運動に取り組みます。
楽しみながら参加できる活動を通じて、自己表現の機会を増やし、日々の生活に彩りと喜びを添えます。
15:30|活動終了・健康チェック・入浴

活動が終わると、体温や体調のチェックなど、健康管理を行います。その後は順番に入浴の時間へ。
職員が一人ひとりの状態に合わせて丁寧にサポートし、安心・安全に入浴していただけるよう配慮しています。
身も心もさっぱりし、夕方に向けてリラックスできる時間です。
18:00|夕食・自由時間

夕食は一日の楽しみのひとつ。
季節の食材を使った温かい料理を、皆でゆっくり味わいます。
食後はテレビを見たり、会話を楽しんだり、好きな活動をしたりと、思い思いに過ごす自由時間です。利用者様同士の交流も深まり、笑い声が自然とあふれる、穏やかな時間帯です。
21:30~22:00|就寝準備・消灯

自由時間の後は、歯磨きやトイレ、翌日の支度など、就寝に向けた準備を行います。
職員が声かけやサポートを行いながら、落ち着いた気持ちで一日を締めくくる時間を整えていきます。
職員は夜間の見守りを行いながら、安心して眠れる環境を整えています。明日も笑顔で過ごせるよう、心と体をしっかりと休める大切なひとときです。
一週間の活動スケジュール
こざくら学園では、曜日ごとにテーマを設けたスケジュールを立て、生活の中に「変化」と「楽しみ」が生まれるよう工夫しています。週を通して生活リズムが整い、次にどんな活動があるか見通しが持てることで、安心感をもって過ごせる方も多くいらっしゃいます。
(例)
曜日 | 午前 | 午後 | 特記事項 |
月 | 生活活動 | 生活活動 | 入浴 |
火 | 作業活動 | レクリエーション | 創作など |
水 | 生活活動 | リラックスタイム | 入浴 |
木 | 作業活動 | 作業活動 | 軽運動・創作 |
金 | 生活活動 | 生活活動 | 入浴 |
土 | 作業活動 | 衛生・クラブ活動 | 環境整備など |
日 | シーツ交換・測定 | 自由時間 | 穏やかな日 |
活動は、ただスケジュール通りに進めるのではなく、利用者さま一人ひとりの状態などに応じて調整されます。「今日は気分が乗らない」「この作業は得意だからやってみたい」そんな小さな声にも耳を傾けながら、無理なく取り組める環境を職員全体で支えています。
また、曜日によっては入浴支援や衣類整理など、衛生管理の支援にも重点が置かれます。身の回りを清潔に保つ習慣は、健康を守るだけでなく、自己管理能力の向上にもつながります。
さらに、レクリエーションや音楽活動、季節ごとの創作などは「楽しみ」としてだけでなく、感性の表現や他者との関わりのきっかけにもなります。活動を通して自然と笑顔が生まれ、「また来週もやりたいな」と前向きな気持ちが芽生えることも大切な成長のひとつです。
スタッフと家族が連携する支援体制

“ただ預ける”ではなく、“ともに支える”という関係へ
こざくら学園では、利用者さまの生活を支えるうえで、ご家族との連携をとても大切にしています。
利用者さまの成長や変化を見守るうえで、施設の支援だけでなく、ご家族の声や思いを汲み取ることが、より良い支援へとつながると考えているからです。
そのため、施設では定期的なご連絡の機会を設けています。月に一度電話などを通じて、日々の生活の様子、活動内容、体調面の変化などをこまめにご報告しています。
中には、離れた地域から利用されているご家族もいらっしゃいますが、写真付きの近況報告などを通して、少しでも距離を感じさせないような取り組みも行っています。
個別支援計画の作成や更新時には、ご家族との面談を重ねながら、希望や不安、ご本人の将来像などについて丁寧に話し合います。「こんなことに挑戦してみたい」「生活リズムを見直してほしい」など、些細なことでもぜひ遠慮なくお伝えいただきたいと考えています。
支援を行うスタッフは、生活支援員、看護師、栄養士など、多職種がチームを組んでサポートしています。それぞれの視点を持ち寄りながら、身体面・精神面・生活面のバランスを保つための関わりを行っています。
また、夜間には必ず職員が常駐し、深夜0時〜3時の間にも巡回を実施。就寝中も安心できる環境を提供しています。ご家族の中には、はじめて施設を利用されることに不安を抱かれる方も多くいらっしゃいます。「夜は眠れているか」「友達はできたか」「さびしくないか」そんな心配な気持ちに、私たちは真正面から向き合い、受け止める覚悟で日々支援にあたっています。
“ただ預ける”ではなく、“ともに支える”。
こざくら学園は、ご本人の生活だけでなく、ご家族の安心も支えられる存在でありたいと願っています。
ご家族の皆さまへ

“預ける”ことに迷いがあるあなたへ
障害のあるご家族を施設に預けるという選択には、大きな決断と、数え切れないほどの思いが詰まっているはずです。
「ちゃんと見てくれているだろうか」
「夜は安心して眠れているだろうか」
「寂しい思いをしていないだろうか」
こうした不安を抱きながら、思いきって施設利用に踏み切られた方も多いのではないでしょうか。
こざくら学園では、そうしたご家族の気持ちにしっかりと寄り添い、少しずつでも「任せてよかった」と思っていただけるよう、丁寧な支援を心がけています。日々の生活でどんな様子が見られたか、今日はどんな表情をしていたか、うれしかったこと、ちょっと苦戦していたことなど、小さな変化を見逃さずに記録し、必要に応じてご家族にご報告しています。
支援計画の見直しや、生活面でのご相談などもいつでも受け付けております。たとえば、「今後はもっと自立を促したい」「金銭管理の練習をしてほしい」といったご要望があれば、それに合わせた支援内容をご提案し、一緒に目標を立てていきます。
大切なご家族を託してくださっている責任を、私たちは日々忘れません。ご家族にとってのこざくら学園が、「預ける場所」ではなく、「一緒に支えていく仲間」と思っていただけるよう、これからも歩みを止めず、誠実に向き合ってまいります。
最後に
こざくら学園では、日々の生活を通して「できた」「うれしい」「楽しかった」といった小さな喜びを積み重ねることを大切にしています。支援とは、何かを“やってあげる”ことではありません。ご本人の持つ力を信じ、そっと背中を押しながら、安心できる環境の中で“できるようになる”ことを共に目指すこと。それが、私たちの支援の基本です。
たとえば、最初は不安そうな表情だった方が、毎日の生活を重ねるうちに「ただいま」と笑顔でホームへ帰ってくるようになったり、少しずつできることが増えて自信をつけたり、そんな変化を一緒に感じられる瞬間が、私たちにとって何よりの喜びです。
また、こざくら学園は“施設”というより、“もうひとつの家族”のような存在でありたいと願っています。利用者様が心からリラックスできる場所であること、そしてご家族にとっても「任せて安心」「相談しやすい」と感じていただけるよう、日々の関わりの一つひとつを大切にしています。
障害があるからといって、夢をあきらめる必要はありません。こざくら学園は、利用者様一人ひとりの「やりたいこと」「なりたい自分」に寄り添いながら、その未来を共につくっていくパートナーです。
これからも、地域の中で、利用者様とご家族、そしてスタッフが力を合わせて笑顔あふれる毎日を育んでまいります。まずは、ぜひ一度、施設をご見学ください。皆さまとお会いできる日を、心より楽しみにしています。
こざくら学園の運営内容は、生活介護(日中)、施設入所支援(夜間)を通じて24時間(入所施設)体制で、サービスを提供しています。
また、共同生活援助(グループホーム)の運営をしています。障害者支援施設をご検討の方は、こざくら学園までお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは ☎0959320870 ✉ info@kozakura.cc